BSイレブン出演時のコメントより
3 月 11 日以降の世界を生きて行くぼくらには、特に大人には逃げては行けない責任、やるべきことがあると思っています。 それはもう二度と誰かを、どこかを踏みつけにして、自らの余裕を失くした、常に何かに追われるように欲しがり、求め続ける生活の維持に奔走することを金輪際止めることです。 それが、天災が引き金となった取り返しのつかない人災(原発事故、避けられたはずの被災者たちの被爆、末端作業員の過酷な労働と被爆、政府、官僚、電力会社の保身と隠蔽)を防ぐための、一人一人が今すぐ取り組める唯一の方法だと思っています。そして、それは被災者のみなさんの辛苦を少しでも減らす行動でもあるはずです。 2003 年頃からこの「解放の歌」を歌って来ましたが、私自身、原発について福島原発事故を通して初めて知った事があまりに多く、そのことに恥ずかしさを感じ、改めてその非人道的な装置の在り方に愕然とし、結局原発を享受して来てしまった自分の生活の在り方を見つめ直す日々です。 騙されることで、黙っていることで何かを見殺しにしないために、自分自身と、そんな原発同様のこの国のあらゆる仕組みを見つめ続けて、これからも力に依らない自分達の音楽(ロック)を鳴らし続けて行きたいと思っています。少しでもこの世界が、小さな一つ一つのやわらかい多様な灯りで、未来を語りつつ、良くなって行くように祈りを込めて・・・